「人間関係は良好に保っておきたい」
あまり言われたくないかもしれないが、きっとその理由は
「人間は社会的生き物であるから、人間関係の悪化は自分の社会的立場が弱くなる原因となると思っているから」ではないだろうか。
と思っていた矢先、ギルドのメンバー同士で大ゲンカとなってしまった。
そしてあなたが仲介して仲直りをさせないといけない。
「これは困った。」
そう思っているあなたに対して「相手への物事の伝え方」を教えます。
相手の性格を大まかに4つに分けて相手に合わせた意見の伝え方を紹介しよう。
相手の性格診断
ここで言うのはあくまで傾向レベルの話だが、実に当たる。
元ネタはトーマル・エリクソンさんの著書であるが、自分はこれによって相手を往なしてきた。
相手の性格の傾向を見つけて、それぞれに対策を述べてゆく。
性格を4つの分類に分ける。相手に当てはまっているものはどのジャンルだろうか。
主導タイプ:
- 威勢がいい(意気軒昂)
- 競争心がある
- 頑固
- 決断力がある
- 結果主義
感化タイプ:
- 熱心
- 感じが良い
- 楽観的
- 衝動的
- 気さく
安定タイプ:
- 信頼できる
- 気さく
- 協調性のある
- 落ち着いている
- 聞き上手
分析タイプ:
- 謙虚
- 注意深い
- 論理的
- 綿密
- 体系的
相手が当てはまるものは何だっただろうか?
主導タイプへの物事の伝え方
この主導タイプの対策は簡単なほうです。
ただし、物理的、身体的体調は万全にすること。
そうしないと、相手の圧力に負けてしまう。
直球勝負!
ここに当たる人は回りくどいことが嫌いです。
そのため、問題があれば問題だとはっきり告げる必要があります。
事実関係にこだわっているので
「事実に基づいて、こういう損害が出てる。」
ぐらいはっきり告げる必要があります。
ちょっとでもごまかしたニュアンスを使ったものならば、
「で?俺が悪いわけ?」とか言ってきます。
この性格にとって、悪いのは全部相手のせいなのです。
負けず嫌い!
そしてもう一つ厄介な性格として、相手は負けず嫌いでとりあえず勝ちたいのです。
なので何度も反発してきます。
その時に、同じように激昂してはいけない。
相手はそれを勝利と思い込んでしまいます。
その結果として相手にとって、自分の意見は敗者の戯言のように聞こえてしまいます。
ただ相手が怒鳴り散らかすのが収まるのを待って、相手に
「冷静にならないと報酬である勝利をもらえない」と思わせないといけない。
従えば友好関係が改善するという相手にとっての「勝利」が手に入るのだから。
もしかしたら、妥協させるという勝利だって貰えるのかもしれないのだから。
結果として環境が改善していたりしても、この相手にとっては関係がありません。
勝てればいいのです。
相手は自分にとっての勝利がほしいだけなのだから。
まとめ
- 損害が出てることをばしっと確固たる意思で伝える
- 相手がどれだけ怒り散らしても冷徹な態度を貫く
感化タイプへの物事の伝え方
このタイプは辛抱強く付き合わないといけないので大変であろう。
相手にとって楽しくないから聞き入れたくないのだ。
相手にとって楽しくないのはなぜか?
それは、自分で思いついていないからである。
そしてこのタイプは楽観的で衝動的、すぐに別の話をしようとしてしまう。
なのでこれとこれを話すと先に伝える。
ちょっとでも他の話をし始めたら
「今は関係ないですよねそれ」と押さえつけないといけない。
具体例を上げて納得させる
このタイプは
「思いははっきり伝えたほうがいいんじゃないか?」
と思っています。
なので事実に基づいて告げなければいけない。
ただ、相手は感情ベースで動いてるので、
「この時に、こういう行動をしたから、相手が悪い思いをしたことは理解してもらえるか?」という感じに伝える。
行動が問題なのだと伝える
相手の性格自体は責めてはいけない。行動の改善を促すのだ。
「別に嫌いになったとかそういうのではなくて、ただ周りの人も伝えたいことがあるから、もうちょっと話を聞いてあげてほしいんだ。」
のような感じ。
何度も伝える
相手にとってはイヤなことなので、なかなか変化はしない。
ただ、そこで諦めずに何度も一緒に話しながら、改善する必要がある。
そして、ちょっとした改善でも褒めてあげる。
相手はそもそも楽しいことが好きなのだ。
まとめ
- 具体的に相手が嫌な気分になっていると伝える
- あくまで行動が問題になっていると伝える
- 熱心に繰り返して伝えてあげる。そして改善を褒める
安定タイプへの物事の伝え方
もともとこのタイプは周りのことを最優先に動いている人。
だからこのタイプが大きなトラブルを生むことは少ない。
でも伝えなければならないんだ。そういう時にやっと使ってほしい。
こちらの扱い方は基本優しく。
具体例を上げて納得させる
このタイプの場合は、相手に合わせようとして失敗したという場合が多い。
相手がどう思っていたのかをまず聞いてあげて、その上で、
「今まではそう思って行動してくれてたのは嬉しいけど、その行為で相手が悪い思いをしたことは理解してもらえるか?」
という感じに伝える。
行動が問題なのだと伝える
相手の性格自体は責めてはいけない。行動の改善を促すのだ。
「別に嫌いになったとかそういうのではなくて、理解して行動を変えてほしいだけなんだ。」
のような感じ。
相手が勝手に直してくれる。
そもそもそのタイプは相手のために動いているのだ。
何度も伝える
この緑タイプも感覚的で、言われたことをあんまり覚えていない。
なので、「何を直してほしいか」が伝わっているかは確認しておくことが必要。
そして、時々、直せているかを聞いて上げる必要があります。
このタイプはそもそも自分を変えることが苦手なのだ。
まとめ
- 具体的に相手が嫌な気分になっていると伝える
- あくまで行動が問題になっていると伝える
- 定期的に改善できてそうか聞いてあげる
分析タイプへの物事の伝え方
ただ事細かに伝えればよい。
しかし、事細かに聞いてくるので、事前準備は綿密に。
相手は確認したいだけなので、わからないことはわからないで構わない。
むしろごまかそうとするほうが信頼を失う。
相手は、自分のしたことを全部わかっているのだから。
その結果としてどの様になるかを伝えればいい。
直球勝負!
感情的なことは苦手なので、事実ベースで直球勝負して大丈夫です。
それどころか、変に親密すぎる態度を嫌います。
「事実に基づいて、こういう損害が出てる。」
とはっきり伝えること。
何度も伝える
このタイプも話し合って同意したことについて何度も伝えないといけない。
ただ他の2タイプは忘れているのに対して、このタイプは自分をなかなか直せないのだ。
だから、この組織にとってはこの前(何月何日)に言ってたことをしてほしいんだけど、できてる?と聞けば良い。
相手は同意したことも覚えているから、ちゃんと治そうとしてくれる。
ただ習慣にはできてないから繰り返してしまうだけなのだ。
まとめ
- 事実ベースで質疑応答をする感じ
- 何度も伝えて改善できてるかの確認は必要
おわりに
もしも改善できてなかったらの話だが、
もしかしたら、あなたのことを信用してもらえなくなるのではないだろうか?
もしかしたら、あなたがそのギルドでいても楽しくなくなるのではないだろうか?
もしかしたら、周りの人が楽しくなくなってしまうのではないだろうか?
もしかしたら、集まりが悪くなるなどの実害もでているのではないだろうか?
だから、人間関係を改善してほしい。
トラブルがあったことを伝えることは心苦しいし、負担にもなる。
しかしながら、この問題は解決しなければまずまずギルドの関係は悪化してしまう。
勇気を持って対応してほしい。